インプラント手術を失敗しないために

2024.01.18

歯の治療の中でも大きな治療となる、インプラント手術。非常に専門的な技術や知識が必要となりますので、決して簡単な治療ではありませんし、治療費の面で見ても患者様にとっては「失敗したらどうしよう…」という不安を抱きやすいものと思います。

 

インプラント手術というものが日本に広がり始めてから年月が経ちましたので、「インプラント手術ができます」とPRしているクリニックもいま非常に多くなりました。しかし、だからこそ、後悔しないインプラント手術になるよう、患者様自身で優良歯科医院をしっかりと見極めていただく必要があります。

 

インプラント手術は単価の高い治療になりますので、安全面よりも利益を最重要視してしまっているクリニックも残念ながら存在します。

では、失敗しない、後悔のないインプラント手術にするために、どのようなことに気を付けてクリニックを選べばいいのでしょうか。

インプラント手術に適した歯科医師がいるかどうか

先ほどお伝えしたように、現在の日本の制度では、歯科医師の資格を持っていれば誰でもインプラント手術ができてしまいます。

ほとんどインプラント手術をした経験も無く、専門知識を細かく学んでいない歯科医師と、学生時代からインプラントについて専門的に学び、多くの経験を積んできた医師。どちらに施術してほしいかは明らかですよね。後者の歯科医師を見極めるために、まずは以下のポイントを押さえておくといいでしょう。

 

インプラント専門医を選ぶこと

今の日本では、歯科医師であれば誰でもインプラント手術ができる状況にはなっていますが、その中でも「インプラントに強い歯科医師」を見極める指標となるものは存在します。それは「インプラント専門医」を名乗っているかどうか。

これを名乗るためには、日本国内や海外の「インプラント学会」が定める多くの厳しい条件・試験をクリアした「インプラント学会認定医」という認定書を交付されている必要があります。この認定書をもらっていれば、必ずクリニックのホームページや院内に掲示がされているはずです。

 

本町通りデンタルクリニックには、アメリカのインプラント学会(AAID)が認定した専門医が所属しています。AAIDは、アメリカで最も大きなインプラント学会です。日本国内のインプラント協会よりも多くの厳しいテストや条件をクリアしなければならず、この認定を受けている歯科医師は日本国内に僅かしかいません。

 

インプラント手術を失敗しないために1

 

インプラント手術に限らず、どんな治療においても患者様一人ひとり、それぞれに体質や症状が異なります。インプラント手術において、これまで多くの症例に立ち合い、臨機応変にベストな判断・治療を行ってきた証拠とも言えるこの認定書を持っている歯科医師になら、安心してご相談いただけると思います。

 

丁寧なカウンセリングと説明があるか

インプラントの施術の腕や知識ももちろん重要ですが、その前に患者様の状態をしっかり把握するためのカウンセリングが不可欠です。

 

治療行為に入る前に、いま患者様が感じられている歯の不快感や、細かなご要望に隅々までしっかり耳を傾け、患者様が抱いているどんな小さな不安にもすべて寄り添える歯科医師なら安心です。

逆に、細かな説明やカウンセリングも無しにすぐに治療に入ろうとする医師やクリニックなら要注意です。先ほどからお伝えしているように、インプラント手術は決して簡単な治療ではありません。誰もが気軽に出せる金額でもありません。もし治療中に不測の事態になってしまい、その正しい対処法を知らない医師にあたってしまったなら、高額な治療費を払ったのに不具合の残るインプラントとして一生をその歯で生きていかなくてはならなくなります。もしくは、傷める必要の無かった箇所にまで不具合が生じてしまう可能性もあります。

 

だからこそ、インプラント手術には事前に緻密な打ち合わせや説明が必要不可欠です。それらにしっかり時間と労力をかけてくれる医師かどうかを確認するためにも、どんな細かな質問や不安も、治療に入る前にすべて歯科医師にお伝えください。

 

採用しているインプラントメーカーを確認する

これはあまり周知されていない事実かと思いますが、インプラント手術に使用する部品には様々なメーカーがあります。電化製品や食料品と同じように、どこの国で作られて、どんな基準でチェックされているのか、正直に言ってその品質はピンキリと言えます。

 

「安かろう悪かろう」という言葉があるように、安いものには必ず理由があります。安価で売るために質の悪い金属を使った部品を顎の骨に埋めると、骨の中で金属が流れ出し、様々な感染症を引き起こして骨が溶けてしまうなど、とても怖い病気に繋がってしまいます。顎の骨が溶けてしまったらインプラントを埋入することは二度とできません。

 

インプラント手術に高額なお金がかかるのには、それだけ精密で高度な技術力を伴い、体の中に埋めても問題の起こらない高品質な部品を使用しているからです。インプラント手術を行う予定のクリニックには、採用しているインプラント部品のメーカーを必ず確認してください。そのメーカー名を検索すれば、信頼できるメーカーかどうかすぐに分かります。

 

当院で採用しているのは、スイスのストローマン社製のインプラントです。

ストローマン

ストローマン社はインプラントの研究活動にかけている費用が世界一であり、20年以上にわたる実績があることから、ヨーロッパシェア1位、全世界でも2位のシェアを誇ります。

「患者様には、世界トップクラスの品質のインプラントを安心して長期間使用していただきたい」という想いから、私たちはこの選択をしています。

 

メンテナンスにも力を入れているクリニックかどうか

インプラントというのは「埋めたら終わり」ではなく、その後、何十年にもわたって快適な口腔環境を継続するために、定期的なメンテナンスが必要となります。毎日の歯磨きをしっかり行っていただくことがまずは「メンテナンスの第一歩」ではありますが、加齢とともに歯茎や骨の状態は絶え間なく変化するため、インプラント手術後には定期検診が不可欠です。

 

多くのクリニックが「インプラント埋入後にトラブルが出ても10年間保証します」などと約束しているので「それなら安心」と思われるかもしれませんが、インプラントに不具合が出やすくなるのはむしろ10年後以降です。保証期間が過ぎてから不具合を治療すれば、もちろん新たな治療費を請求されます。インプラントは自由診療ですので、一般的な歯科治療費よりも大幅な費用がかかります。

せっかく大きな金額に覚悟を決めてインプラント手術を受けたのに、不具合を治すたびに更なる費用が嵩んでしまっては大幅な予算オーバーとなってしまいます。

本町通りデンタルクリニックでは、当院でインプラント手術をされた患者様には永久保証をお約束しています。そのお約束ができるのは、つまり自信と責任の表れとも言えます。

 

インプラント手術の費用だけに注目せず、保証内容や保証期間など、アフターケアやメンテナンスにも力を入れているクリニックかどうか、という点でもしっかりジャッジしてみてください。

 

インプラント手術に適した設備の有無

インプラントは歯茎に深い穴をあけて顎の骨に金属の部品を打ち込む手術、と聞くとやはり多くの方が不安や怖さを抱いてしまうものと思います。他の外科手術でも同じですが、最新の機器を使用して精密な検査をしてから施術に移ってもらいたいですし、少しでも怖さを軽減してリラックスして手術に臨みたいですよね。

 

機器や設備の充実面は、そのクリニックが患者様の心身の負担をできるだけ軽減したいと考えているかが表れる重要なポイントではないかと思います。

当院では、患者様の口腔状態や体質を正確に把握したり、患者様にリラックスして手術に臨んでいただけるよう、以下のような設備をご用意しています。

 

最新の3次元CTレントゲンを使用

CT

一般的な歯科クリニックでは、昔ながらのレントゲンで歯の状態を把握することが多いと思います。しかしインプラント手術をするにあたっては、奥行きや厚みなどが把握しづらいそのレントゲン写真だけでは、正確な情報が掴みきれません。

 

当院では、より正確に歯茎の中の状態を把握するために、3次元のCTレントゲン機器を導入しています。従来のレントゲン写真では捉えきれなかった、顎の骨の状態(質、厚み、形態、高さ等)を正確に判断することができます。そしてそのCT画像をもとに治療計画を立てますので、より精度の高いインプラント手術が可能です。

 

この3次元のCTレントゲン撮影ができることで、大学病院と連携して検査結果がわかるまでに数週間かかるような症例でも、当院だけで対応することができます。ここまでの機器を揃えて対応できる歯科クリニックは大阪市内でも非常に限られています。これらの設備の充実は、安全面はもちろん、費用面や治療期間の面でも、インプラント手術を行う患者様の負担を大きく軽減することに繋がっています。

 

インプラント専用手術室を完備

インプラント専用オペ室

インプラント手術では、患者様のメンタルケアも重要となります。

特に、幼少期に通った歯医者で「治療中に痛くても我慢してください」という治療を受けてすっかり「歯医者恐怖症」になってしまった、という方も少なくありません。現在ではできるだけ患者様に負担のかからない、我慢を強いる必要のない治療方法を優先するクリニックがほとんどですが、以前はそのような考えの歯科医師ばかりではありませんでした。

 

その恐怖感から、「診療台に座ることすら怖い」「器具の音が怖い」と感じてしまうため、歯が痛くても怖くて歯医者に行くことができなかった、という方も多くいらっしゃいます。「ここまで放置しなければ自分の歯を残すことができたのに…」というケースもありますので、歯科医としてこの状況は非常に残念なことだと感じています。

そのような「歯医者恐怖症」の方をこれ以上増やさないためにも、私たちは患者様が抱いてしまう怖さを少しでも軽減していきたいと考えます。

 

一般的な歯科治療でも「怖い」と感じる方が少なからずいらっしゃるなら、インプラント手術という大きな治療に臨むことは当然、「すごく怖い」と感じる方もいらっしゃいます。「痛かったらどうしよう」という物理的な怖さや、「手術中や術後に何かトラブルが起きたらどうしよう」という不安要素の怖さ。そのような恐怖感を取り除くためには、医師といつでもしっかりコミュニケーションが取れる静かな空間で、遠慮なく質問をしていただいたり、気軽に雑談ができる環境作りがとても大切です。

 

当院はインプラント手術を受ける患者様のために個室をご用意しておりますので、他の患者様を気にすることなく、リラックスしてインプラント手術を受けられる環境が整っております。

インプラント手術が難しい状態の方への対処

入れ歯やブリッジにするよりもインプラントを選択したい、と決断されても、中にはインプラント手術が難しい状態の方もいらっしゃいます。

 

  • 顎の骨が極端に減っている
  • 重度の歯周病がある
  • 骨や神経が発達していない子供や未成年
  • 服薬している薬の種類
  • チタンへのアレルギーをお持ちの方

 

これらに該当する方は、歯科クリニックで手術を断られてしまう可能性が高いと言えます。成功する確率が低かったり、術後にトラブルが起きる可能性が高い患者様の手術はやはりお断りしたいと思う歯科医師のほうが多いでしょう。

 

しかし、「成功する確率」「術中・術後にトラブルが起きる可能性」というのは、歯科医師の知識量や技術、クリニックの設備などによって変えることが可能です。

例えば、さきほど当院では3次元のCTレントゲン設備を導入しているとお伝えしましたが、そのほかにも、術中の体の状態変化がわかる「生体モニター」や、止血効果が期待できる電気メス「バイポーラ」なども導入し、万全の治療環境を整備しています。本町通りデンタルクリニックではこのように大学病院レベルの治療環境を整えていますので、難症例で他院に断られてしまった方もぜひ一度当院までご相談ください。

 

私たちの豊富な知識と経験、最新の設備によって「諦めていたインプラントにすることができた」という患者様は大勢いらっしゃいます。もちろん、中にはインプラントにするよりも、残っているご自身の歯をうまく利用して差し歯などにしたほうがいいケースもあります。

ご予算、噛み心地、見た目、メンテナンス方法など、患者様のご状況とご要望に沿った専門的な多くの選択肢を用意できるクリニックを探すことが「失敗しないインプラント」に繋がる道ではないでしょうか。

 

全国的に「コンビニよりも多い」と言われている歯科クリニック。その中で「このクリニックで本当に良かった」と思える歯科クリニックに出会っていただき、快適なお口環境をぜひ手に入れていただきたいと思います。

 

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