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インプラントの寿命を半永久的にするための方法は?
2017年11月7日
インプラントの10年残存率は9割を超えています。
インプラントの10年残存率は9割を超えているので、正しく使えば、インプラントは基本的に半永久的に利用できるとされています。インプラントは虫歯になることはありませんが、インプラントのまわりに歯石や歯垢がついて歯周病を引き起こすことがあります。これをインプラント周囲炎といい、放置すると歯肉が腫れるだけではなく、あごの骨が溶けてインプラントが自然脱落することもありますし除去をしないといけない場合があります。インプラント周囲炎の厄介なところは、初期は自覚症状がないところで、症状に気付いた頃には進行していることが多く、また自然治癒はないという点です。
また、インプラントは非常に丈夫な素材でできていますが、それでも人の噛む力は大きく、噛む力に負けてインプラント本体や上のかぶせている部分が破損することもあります。このような生活習慣やかみ合わせはインプラントの寿命とも大きく関係しているので、インプラント本体がいくら長持ちするといっても、メンテナンスをしっかり行なうことが大切なのです。
インプラントを長持ちさせるポイント
インプラントを長持ちさせるには、「インプラント周囲炎にならない」「定期的に適切なメンテナンスを受ける」「歯に大きな負荷をかけないようにする」ことがポイントです。
天然歯は周辺の組織と血管がつながっていますが、インプラントはつながっていません。そのためインプラントの周りは細菌に対する抵抗力が弱く、天然歯よりも歯周病細菌に感染しやすいため、インプラントに対しては、しっかりセルフケアを行うことが大切です。
歯周病は知らぬ間に重症化することがあります。
また、インプラント周囲炎だけでなく歯周病の初期は自覚症状がなく気づいたときには重症化しているということがよくあるので、定期的に歯科に通ってメンテナンスを受けることも重要です。インプラントは第二の歯と言われるように、自分の歯と遜色ない使い心地ですが、強い力をかけ続けると破損する可能性があるので、噛み合わせや食生活、食いしばりの癖がある場合には、インプラントばかりに負荷がかからないように配慮する必要があります。
最後に
インプラントは20年、30年と使うことができるものですが、そのためには自分でしっかり歯磨きをすることと、インプラントに大きな力がかからないように気を付けること、定期的に歯科に通ってメンテナンスしてもらうことが条件となっています。アフターケアをしっかりおこなえるかどうかが、インプラントの寿命を左右すると言えます。